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中国市場向けSNS戦略~プラットフォームに最適化したコミュニケーション

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K. Oh

コロナ禍からの回復を経て、訪日外国人観光客の増加が見られる今、本ブログでは、中国からの観光客に焦点を当て、彼らのニーズに応じたSNSの活用による効果的なプロモーションをご紹介いたします。

先日、日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年6月の訪⽇外国人者数は3,135,600 人となり、単月として過去最⾼を記録し、前年同月⽐では 51.2%増、コロナ前の2019 年同月⽐では8.9%増、上半期累計は17,777,200 人となりました。

欧米諸国より圧倒的に距離が近いアジア諸国においては、訪日客数上位4位の国で、前年同月⽐に大きな変化が現れました。特に中国からの訪日客数は、前年より大幅に上回り、2024年上半期で3,067,851人に達しました。要因の一つは中国から日本へのアクセスの良さが考えられます。

更に、コロナ前と比べビザの取得が容易になり、種類も増えました。観光客にとって日本への旅行がより手軽になり、旅行計画も立てやすく、短期間での訪日なども可能となりました。観光だけでなくビジネスや短期の留学など、さまざまな目的で日本を訪れる中国人の数が増えたと考えられます。

【訪日外客数 対前年比較】

中国韓国台湾香港
2023年1月~6月594,7683,128,4761,770,618909,761
2024年1月~6月3,067,9874,442,0622,979,2021,276,117
前年比515.83%141.99%168.26%140.27%

数値出典:JNTO「訪日外客統計」2024年6月

中国人観光客は日本滞在中に何を求めているのでしょうか?

フォトジェニックなスポットでの体験している観光客

初来日の旅行者とリピーターでは旅の目的が異なります。

初めて日本を訪れる中国人観光客の多くは、短期間で多くの名所を訪れることができる東京、大阪、京都などの大都市を目的地とします。都市部ならではのファッション、高品質な日本家電、高価なブランド品、便利な日用品の買い物や、美食を楽しむ人が多いでしょう。
一方、リピーターは旅先でのユニークな文化体験、伝統行事・祭体験、アニメロケ地、SNSで人気カフェ、美術館などフォトジェニックなスポットでの体験を目的とします。

また、女性の一人旅や、子連れ旅行は、中国本土や欧米諸国では容易ではありません。そのような旅行スタイルが叶う「日本の治安の良さ」も魅力の一つです。

更に公共交通機関の正確さにより、計画通りに旅行ができるので、「時間を守る」という日本人特有の時間間隔を垣間見ることも異文化の貴重な体験になります。

中国人観光客に有効なPR手段とは?

中国人ではインターネットが必需品であり、国民が使いこなします。

実は中国で生活するには、インターネットは日本以上に必需品であり、老若男女問わずほとんどの国民が使いこなします。

【中国人インターネット利用実況調査2023】

動画視聴    約10.67億人(97%)
Eコマス約9.15億人(83.8%)
行政サービス約9.73億人(89.1%)
電子決済約9.54億人(87.3%)
旅行の予約約5.09億人 (46.6%)
中国人インタネット利用状況、目的・用途別

数値出典:第53回「中国インターネット発展状況統計報告」

上記の通り、多くの国民がインターネットを通じで多種多様なサービスを受けています。旅行に関しては、旅前にインターネットから情報収集することは日常的ですが、とりわけSNSを活用しています。先輩利用者の実体験や感想を読んだり、問いかけしたり、気軽に意見を交換することで、滞在中のスケジュールなどを決める傾向にあります。
従って、中国市場向けSNS戦略としては、各プラットフォームの特性に合わせた情報発信が、もっとも有効な手段であると思われます。

【 中国人が外国旅行の情報収集をする際に使うオンライン媒体ランキング】

訪日旅行データハンドブック2023、中国人が外国旅行の情報収集をする際に使うオンライン媒体ランキング

数値出典: 日本政府観光局(JNTO)訪日旅行データハンドブック2023

中国でよく利用する4つのSNSアプリ

中国でよく利用するSNSアプリ4選
RED、xiaohongshu、wechat、weixin、TikTok、douyin、Weibo、

ここからは、上記の表より4つのSNSアプリをピックアップし、紹介します。業界や目的にあわせ、SNSプラットフォームを適切に活用することで、より効果的なコミュニケーションと高い集客効果が期待できます。

RED、小紅書、レッド、xiaohongshuとは

REDは2013年に設立された中国版のInstagramです。「日常生活のガイドブック」的な存在です。

もともと女性に人気のある美容、ファッション系SNSですが、近年、旅行やライフスタイル、グルメ、ペット、家庭用品など様々なジャンルが充実し、気になるモノ・コトがあれば、まずはREDで口コミ検索という行動が日常的になっています。中国本土だけではなく、東南アジア、北米の中華圏でも利用者が増えています。

RED特徴

  • MAU:3億人(2022年より+20%)
  • 利用者層:若年層(トレンドに敏感な20-30代)、8割りが女性
  • 特徴:口コミ、レビュー、コミュニティ重視
  • 機能サービス:メッセージング、公式アカウント、Eコマスなど
  • 推奨顧客:コスメ・美容業界、ライフスタイル業界にぴったり!
wechat、微信、ウィーチャットとは

WeChatは2011年に設立された中国版のLineです。友人・知人・家族との コミュニケーションで利用するスーパーアプリです。

スマートフォンを持っている中国人ならほぼ全員WeChatをインストールしています。中国国内のみならず、現在20以上の言語版があり、200の国と地域をカバーしています。実際、70を超える国と地域で活用されているソーシャルアプリです

新型コロナウィルス期間中、様々な認証プログラムが追加され、政府のプラットフォームとして使われています。個人ID、銀行、保険など生活情報と連携しており、もはや生活のインフラともいえるスーパーアプリです。

WeChat特徴

  • MAU:13億人
  • 利用者層:全世代に幅広く利用されている
  • 特徴:クローズド環境での知人とのコミュニケーションツール
  • 機能サービス:メッセージング、公式アカウント、ミニプログラム、支払い機能など多機能
  • 推奨顧客:観光業、小売業とのマッチング度に高い

douyin、抖音、ドゥインとは

Douyinは中国版TikTokとも言われ、2016年9月中国バイトダンス社(Bytedance社)がリリースしたショート動画アプリです。

良質のショート動画が重視され、視聴者がいいね、コメント、拡散機能を活用することでエンゲージ率が高まり、検索なしで、次から次へと新たに推薦される仕組みです。若年層のユーザーが多いため、最先端の情報、趣味やライフスタイルのコンテンツも人気です。Eコマースツールとして、中国市場で成長を目指す企業や団体とのマッチング度が高いです。

Douyin特徴

  • MAU:10億人(2022年より+5.1%) 
  • 利用者層:Z世代が多い
  • 特徴:短編動画、視覚的な魅力を最大限に、トレンド作り、初心者にやさしいい
  • 機能サービス:動画制作、公開シェア、ライブ配信、インタラクションとコミュニティ機能
  • 推奨顧客:飲食業、旅行業、イベントに人気が集まりやすい

Weibo、ウェイボー、微博とは

Weiboは中国版Xとも言える総合SNSです。2009年中国の新浪(Sina)が発足し、中国SNSの先駆者的存在です。

ツイートやリツイート、ハッシュタグ機能などを搭載し、トレンド情報収集や話題作りするのに最適なプラットフォームです。また、芸能人や企業アカウントが作成できるため、公式情報の発信、BtoC向けの企業PRやマーケティングなどの活用が期待できます。

Weibo特徴

  • MAU:6億人(2022年より-1.29%)
  • 利用者層:若年層から中年層まで広範囲 (17歳~33歳のユーザーが約8割、大卒者が多い)
  • 特徴:リアルタイムの情報発信、トレンド、インフルエンサーの影響力が高い
  • 機能サービス:マイクロブログ、画像動画の共有、ライブ配信、カスタムハッシュタグ、メッセージング
  • 推奨顧客:ファッション業界、イベント・エンターテイメント業界との相性が良い

最後に

日本の観光地や製品を中国市場に効果的にプロモーションするためには、中国の文化や消費者行動に合わせた戦略が必要です。その戦略を果たすには中国SNSが非常に重要な役割を果たしてくれるでしょう。業界や目的別に適切なプラットフォームを選び、最適なプロモーション戦略を展開することで、ブランド認知度の向上、新規ユーザーの獲得、販売の促進につながります。

弊社は中国市場SNSの構築、運用代行、プロモーション提案など、複数の手法を組み合わせたマーケティング施策を提案します。詳細については、ぜひお気軽にお問い合わせください。