中国人気SNS小紅書「RED」の安全運用秘訣

SNSプラットフォーム「RED」（小紅書、Xiaohongshu）は若者に人気が高く、月間アクティブユーザーは3億人に達しています。多くの企業やインフルエンサーがアカウントを開設し、情報発信とライブコマース配信などで利用しています。ユーザー同士は、コミュニケーションや商品購入に関する情報交換が活発に行われている点が特徴で、トレンドを追いかけたり、同じ趣味を持つ仲間とつながったりするための重要なプラットフォームとなっています。

しかし、こんな魅力的なプラットフォームですが、運用の仕方次第でアクセス制限やアカウント永久停止といった厳しいペナルティに科される可能性があります。今回はREDアカウント、安全運用の秘訣について、紹介したいと思います。

中国SNSの規制について

ご存じの通り、中国には厳しい情報規制や言論統制が存在しています。SNSにおいても情報規制があります。例えば、中国SNSではフォロワーとのコミュニケーションをとても大切にしています。しかし、毎日のDM（個別メッセージ）回数が制限されています。また商品の値段や、店の住所、電話番号、QRコード、IP情報などは、基本的に掲載できません。初回のペナルティは24時間コメントやDMの返信禁止といった軽微なものですが、違反行為を繰り返すことで、アカウントが永久凍結してしまいます。

中国SNSの規制を回避するコツ

中国SNSの厳しい情報規制を回避する方法をご存じですか？その秘密は「隠語」にあります。中国のユーザーたちは、この隠語を駆使して巧妙に検閲を回避しています。たとえば、キャプションやコメントエリアで一見意味が分からない言葉を目にしたことはありませんか？実は、それらの言葉には特別な意味が隠されているのです。隠語を知ることで、SNSの新たな一面が見えてくるかもしれません。

「四连」とは？

「フォロー」「いいね」「ブックマーク」「友人にシェア」の意味です。企業がプロモーションする時によく使われるマジックワードです。既に中国SNSユーザーに根付いて、アピールポイントとして、自ら「四连」行為することが多いです。

「滴滴」とは？

本来はクラクションを流すときの擬音語としてよく使われます。

REDでは「フォローしてください」は誘導行為とみなされ、禁止されています。そして、毎日非フォロワーとのDM（個別メッセージ）回数は僅か１０回です。それらを回避するための裏技です。

「梯子」とは？

普段は「はしご」という意味で使用されますが、RED上ではVPNを指します。これは、中国本土で外国の情報にアクセスする際、正式なルートを通過する必要があるためです。

「gzh、卫星、绿泡泡」とは？

これらは全部「WeChat」の隠語です。WecChatはEコマース機能やオンライン決済が充実しているため、多くの企業がアカウントを持っています。しかしREDとはライバル同士なので、外部への誘導はNGです。頭文字のVX、WXは既に敏感詞として収録されていますので、気を付ける必要があります。

まとめ

これにより、ユーザーは規制を回避しつつ、効果的に情報を発信することが可能になりました。中国SNSは独自の文化や特徴を有しているため、適切な対応を求められます。多くの挑戦や試練がある中国市場ですが、戦略次第で効果が大きく変わります。

REDは中国進出を果たすうえで効果の高いプロモーション手段であり、訪日観光客の迎え入れ、集客や売上アップにも貢献が期待できます。安定したRED運用をご希望の企業様は、ぜひ弊社のSNS運用代行をご相談ください。貴社のサービスに合わせてプラットフォームの選定からお手伝いいたします。興味があれば、こちらの記事もご覧ください。「中国市場向けSNS戦略～プラットフォームに最適化したコミュニケーション」