
2021年 記念日休暇3 「光の館」に行ってきました!
EXJカルチャーこんにちは。経営支援部の石原です。
台湾出身、デジタルマーケティング事業部の陳(Y. Chen)が10月下旬に記念日休暇を利用して、新潟県十日町市にある「光の館」に行ってきました。その際のレポートをご紹介いたします。
十日町といえば、豊かな自然にめぐまれて、里山を舞台にした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が日本国内と海外でも知名度が高いです。2021年は3年一度のアート祭が開催される予定でしたが、2022年の夏に延期されました。

越後妻有アートトリエンナーレの作品について、公式サイトは良い感じで、多言語でも詳しく記載されていますので、興味がある人は確認してみてください~
さて、十日町市の「光の館 – House of Light」はジェームズ・タレル(James Turrell)の作品として、2000年のアートトリエンナーレで生まれたゲストハウス(作品)です。ここは、ジェームズ・タレルの芸術作品の中で唯一宿泊が可能な空間です。

ちなみに、初めてジェームズ・タレルの作品と出会ったのは、2018年韓国旅行の際に訪れた、原州の山に佇む「Museum SAN」です。「Museum SAN」建築自体の設計は安藤忠雄さんで、その中のジェームズ・タレル館に展示されている作品が複数あります。公式サイト(英語)でご覧いただけます。
余談ですが、韓国旅行の際に、たまたま機会があって、韓国中央韓観光公社の職員からインタビューを受けました。その頃、次に注目される韓国のスポットはどこですか?と聞かれ、気軽に「Museum SAN」と答えました。約2年後、その美術館は多言語メディアにたくさん取り上げられ始めた気がします。

「Museum SAN」のジェームズ・タレル館に行った時にはお昼~午後の時間帯でした。光によるアート作品の変化が穏やかなタイミングでしたが、その時に見えた色の変化があまりにも印象的で、特にGanzfeldという作品の空間で体感したことは、今でも鮮明に覚えています。

本題に戻ります!友人がもうすぐ日本から離れること(新しい旅へ)もあるし、自分もジェームズ・タレの作品が恋しくて、宿泊者限定で日の出と日没に合わせた光のプログラムを体験できる、光の館に一泊しました。※一般見学者は11:30~ 15:00の時間帯のみ

光の館の建築自体はその地域の重要文化財の伝統的な家屋をモデルとした作りです。メインの和室(Outside in)では、可動式の屋根がスライドして天井が開き、徐々に変化する空の光を眺めることができます。

チェックイン時間に着いたら、スタッフが部屋の中の使い方などを説明してくれます。部屋の操作とマニュアルも全て日本語と英語を備えていますが、そこまでマニュアル通りに読み上げなくても良いかなと思いました。その代わりにジェームズ・タレルの作品コンセプトの紹介がもう少しあれば良いのではと思いました。
スタッフ退室後、同じ日に申し込んだグループのメンバーとの部屋割りについて話します。(多人数、もしくは冬期には1グループ貸し切りOK)。

夕食は同じ部屋で食べてもいいし、各自の部屋で食べてもOKです。その日はもう1グループの申し込みが入ったので、一緒に夕食を食べて楽しくおしゃべりをしました。

キッチンと調理器具も揃っているので自炊OKです。冷蔵庫も使えます。中の瓶ビールと地酒も飲めます(有料)。また、事前に予約すれば料理屋さんが作る夕食の手配も可能です。美味しかったです。

いよいよ、日没の時間帯(その日は16:38)が近づき、2階のアウトサイドイン部屋の屋根が手動でスライドされました。開かれた天井からは空を見ることができ、ジェームズ・タレルさんによる光のアートプログラムが上演されます。

自らジェームズ・タレルの作品を体感しないと、ほかの人から聞いた感想だけでは共感することが難しいかもしれません。また、写真で表現することにも限界があります。
座ったり、横になったり、静かに空を眺めながら瞑想する時間は贅沢でした。その光のプログラムの中で見えた色は、人生で初めて見つけた色になるかもしれません(一瞬、これは幻想?と思いましたが、実際にこの世界に存在する色だと思います)。

浴室(Light Bath)は24時間使用OKです。夜は光ファイバーにより水中には光が満たされ、ミステリー感があります。朝は、とても開放感が感じられます。
翌日の朝(5:00頃)も、アウトサイドイン部屋で日の出の時間帯に合わせて光のプログラムが上演されますが、その日の朝は大雨のため、屋根を開けることができませんでした。

ジェームズ・タレルの作品の中に泊まれることは貴重な体験でした!光の館に興味がある方、ぜひ公式サイトを見てみてください。週末か休日に予約を取ることは少し難しいかもしれませんが、ジェームズ・タレルの作品は、人それぞれのインスピレーションにつながると思います!
光の館 公式サイト:https://hikarinoyakata.com/