
社員の健康を守る新しい取り組み:「メディカル休暇」の導入
EXJカルチャー皆さま、こんにちは。久々の山田です。今回の記事には、当社の「メディカル休暇」制度をご紹介します。ご興味のある方はどうぞお読みください。
2023年より、弊社では「メディカル休暇」という新しい休暇制度を導入しました。この「メディカル休暇」は、社員が体調不良で仕事を休む際や、通院を必要とする場合に利用できる無給休暇であり、年次有給休暇や社内評価に基本的に影響を与えません。
「少し体調が悪いけれど、有休を使うほどでもない…」
「病院に行きたいけど、忙しくて時間が取れない…」
そんなときに、気兼ねなく休める仕組みがあれば。そんな思いから生まれたのが、この「メディカル休暇」です。この「メディカル休暇」の背景ですが、実はもともとは「生理休暇」をより柔軟に活用できる形に進化させたものです。
生理休暇の法的背景と課題
生理休暇は、労働基準法第68条に基づき、すべての女性労働者に与えられている権利です。月経に伴う身体的な苦痛や日常生活への支障を考慮し、女性社員が健康的な働き方を維持できるようにするために設けられています。しかし、厚生労働省の調査によると、実際の取得率はわずか0.9%にとどまっています。1
「申請しづらい雰囲気がある」、「周りで使っている人がいない」、「上司が理解してくれない」など、さまざまな理由で活用されていない現状がありました。そこで、弊社ではこの制度を改善し、より使いやすく、そして従業員全員にとって公平な形で活用できるように、という発想から「メディカル休暇」が誕生しました。
1 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/html/column/clm_02.html

「メディカル休暇」に込めた想い
実は、私自身も、月経前症候群や機能性月経困難症に悩まされており、毎月数日間の休養が必要でした。しかし、これまで、「どのように休暇を申請すればよいのか分からない」と悩むことが多く安心して休むのが難しい状況でした。そこで、会社に「休暇制度をもっとわかりやすく、使いやすくしてほしい」と相談したことがこの制度のきっかけになりました。社員一人ひとりが抱える健康課題に耳を傾け、その声をもとに「メディカル休暇」という新しい制度が誕生しました。
「メディカル休暇」は、申請時に具体的な症状を伝える必要がなく、社員一人ひとりが自分の体調に合わせて必要な時に休暇を取れるよう配慮されています。これにより、最適な働き方ができる環境が整えられています。月経痛はもちろん、体調不良全般に対応しているので、性別や年齢を問わず誰もが利用できます。
従業員が自分の健康状態に応じて適切に休養を取れるよう支援し、業務に対するパフォーマンスを最大化するために取り組んでいます。
今後の展望
今後も、社員の健康に関する新たな課題が出てくることが予想されます。例えば、「不妊治療や更年期障害への配慮」、「高齢の社員の健康管理」、「子育てや介護との両立支援」など、さまざまな要因が社員の健康に影響を与える可能性があり、社会課題としてますます注目を集めています。これらの課題についても、引き続き社員の声を聞きながら、働きやすい環境づくりを目指していきたいと考えています。
健康的な職場環境を目指す上で、社員同士が互いをサポートし合いながら、安心して休養を取れる文化づくりを進めていきたいと考えています。今後も社員一人ひとりの健康を最優先に考え、柔軟でサポート体制が整った職場づくりを進めていきます。
他の社内制度についてご興味のある方は、ぜひこちらの記事もご覧ください: