〈観光庁多言語事業〉中部山岳国立公園様にアンケートご協力を頂きました。
ローカライゼーション観光庁では、訪日外国人旅行者の滞在満足度向上を目的に、
2018年度より「地域観光資源の多言語解説整備支援事業」に取り組んでいます。
弊社は本事業に参画して5年目を迎え(2022年度時点)、英語のネイティブライターと地域を取材し、外国人目線を取り入れた解説文を作成しています。
外国人旅行者にとって分かりやすく、地域の観光ストーリーを伝える魅力的な解説文を整備しています。
今回、本事業を通して、2021年度に英語解説文を作成された、
中部山岳国立公園南部地域利用推進協議会様にアンケートのご協力をいただきました。
① 中部山岳国立公園の魅力を教えてください。
本国立公園は、北アルプス一帯を占める我が国を代表する山岳の国立公園です。日本に国立公園が誕生した昭和9(1934)年に指定されました。
槍ヶ岳などを有する槍・穂高連峰、最南部にそびえる乗鞍岳、白馬岳などを有する後立山連峰、
剱岳・立山などを有する立山連峰など標高3,000m級の山々で構成され、日本の屋根と呼ばれ、日本を代表する山岳地域です。
大規模に切り立った岩壁、深く険しい渓谷、高山帯のお花畑やライチョウ、夏まで残る雪渓や氷河が削ったU字谷、
火山がつくりだした湖沼や溶岩台地など、多彩な山岳景観が訪れる方を魅了しています。
豪雪山地のため夏でも雪が残り、日本三大雪渓である剱沢雪渓、白馬大雪渓、針ノ木雪渓のほか大小様々な雪渓があります。
また、氷河がつくったカールやU字谷が見られるのも特徴で、涸沢、立山、薬師岳のカールや、槍沢や立山のU字谷が代表的です。
外国人として初めて槍ヶ岳に登ったといわれるイギリス人W.ガウランドにより本国立公園一帯を含む山岳が日本アルプスと名付けられました。
また、上高地、乗鞍岳の畳平、立山の室堂などの登山口は、公共交通機関によりアクセスが良く、
誰でも手軽に雄大な山岳景観や様々な動植物を楽しむことも出来ます。
② 環境省中部山岳国立公園管理事務所は、普段どのような業務(活動)を行っていますか?
中部山岳国立公園の保護・管理(自然公園法に基づく許認可やシカ・クマなどの野生生物対策、自然再生に関することなど)、
直轄施設維持管理に関する業務や、利用推進に関する業務などを行っています。
③ これまで、多言語解説文はどのように作成されてきましたか?
環境省の直轄施設(ビジターセンター、看板など)については、環境省事業として請負事業者に依頼し、作成してきました。
その他、自治体、民間事業者により設置されたものは、各自の方法で実施されています。
④ 今回作成した英語解説文は、どこで見ることができますか?
中部山岳国立公園南部地域 英語Webサイト:
https://chubusangaku.jp/
(下記は中部山岳国立公園南部地域 英語Webサイトより、一部の解説文、「Ikejiri Marsh Trail」のご紹介。)
濃飛乗合自動車株式会社 英語Webサイト:
https://www.nouhibus.co.jp/english/
(下記は濃飛乗合自動車株式会社 英語Webサイトより、解説文「Tourists spots」のご紹介。
Taisho-ike Pond、Kappa Bridge、Weston Memorial Plaque、Tashiro-ike Pond、Myojin-ike Pondなどを作成。)
その他、岐阜県の乗鞍パンフレットに掲載予定です。
⑤ 本事業で作成した英語解説文のご感想をお聞かせください。
地元関係者からも完成度が高いと言われるほど、適切な英語解説文を作成いただきました。
⑥ 今後も、ネイティブ目線を取り入れた多言語解説文を作りたいと思いますか?
もちろん、そう思います。例えば、中部山岳国立公園南部地域を間に挟み、松本駅-高山駅間を結ぶ観光ルートの魅力は、
日本語化はできているのですが、多言語化はできていません。
中部山岳国立公園南部地域利用推進協議会様、アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。
まとめ
● 活用した補助金:
地域観光資源の多言語解説整備支援事業
https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/multilingual-kaisetsu.html
● 中部山岳国立公園南部地域利用推進協議会 公式webサイト
https://www.env.go.jp/park/chubu/
● 環境省 中部山岳国立公園 公式webサイト:
https://www.env.go.jp/park/chubu/