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気球にしか興味ない旅行者の増加 を どう活用するか。トルコカッパドキア

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R. Takeuchi

この記事では、トルコ カッパドキアについての所感を記載します。

9月に大型連休を取得して個人旅行でトルコに行きました。

奇岩で有名なカッパドキアはトルコ内陸部にあり
団体ツアーでもハイライトの一つになっている場所です。

インタグラム上でも毎日わんさかアップされているのが、
風の穏やかな早朝、色とりどりの気球が空を埋め、
乾いた土地とあいまって違う星のような風景と生み出しています。

私は乗らなかったので宿のレストランテラスから写真を撮っただけですが…。

17~18年ぐらい前にバックパッカーとして訪問した時にも気球アクティビティがありました。しかし、当時より相当たくさんの気球が上がっているようでした。

裏取りをしていない情報ではありますが、
一緒に渓谷ツアーに参加した英語ガイドさんからの説明によると
人が人を呼んでいる状況だそうですが、
「誰も歴史に興味がないんだ!」という箇所が哀しくも?面白かったです。

  • 元々フランスの会社が気球を飛ばして、人気に火がついた
  • カッパドキアは元々観光地であったものの、人々は気球体験を求めてやってくるようになった。「自分も気球に乗って、写真を撮りたい!」
  • ただしその時点では、気球体験の供給量は足らず、人々は順番待ち。トルコ人としては自然や地下都市、様々な歴史遺物を見てもらいたいが、旅行者はそれに興味がなかった。
  • また複数日数滞在を受け入れる滞在観光地としてのインフラ整備も不足していたし、サービスも行き届いていなかった
  • そのため気球に乗ってサッと移動できる人は良いが、そうでない旅行者の満足度は低下していた
  • 今は、需給逼迫のタイミングもあるがかなり供給が追いついている
  • ただし高額な費用を請求する事業者もいて、地域のブランド棄損につながるため、観光協会は頑張って対策している

※上記、情報が間違っていたらご指摘ください

ホテルを予約した際も、ホテルの事業者が「気球や他のアクティビティの予定はあるか?」と質問をしてきていました。
最初はマージン目当てかなとも思ったのですが、「自分を経由して予約しなくてもいいから、興味があったら信用できるところをリストするから言ってね」「来てから飛び込み参加もいいけど、埋まってることもあるし、悪い事業者もいるかも知れないから」という対応。

前述の通り、私は気球に乗らなかったですが、それでも、ホテルで朝食をとりながら十分光景を楽しめました。

フォトジェニック!の先駆けの一つですが、これを毎日見れる・体験できるというところまで到達しているところに強みを感じました。

朝の体験、というのも宿泊が伴うので素晴らしいですね。(むしろ宿泊を促すために朝にしているのかな?)

またエリアには、コースごとにRedツアー、Greenツアーなどとシンプルな共通の呼び名があるベーシックなツアーコースがあります。

これらはそれぞれに巡る箇所は違うものの、奇岩を巡る、渓谷を巡る、村を尋ねる、地下都市を探訪する、博物館探訪など複数のアクティビティが組み合わさった1日ツアーで、個々の関心度合いの違いがあっても何かには満足できるような充実した内容になっていて、複数泊でも時間を持て余さないような組み合わせが出来ています。

これら、積み重ねてきた結果なのかと学びになります。

しまなみ海道なんかで同じことをやろうとすると、風の問題や法律の問題、あるいはそもそもの需要の問題もあるのかな、などと出来なさそうなハードルが先立ちますが、サイクリングあり、町並み散策あり、さらに気球とばしまくるのはどうでしょうか。(瀬戸内バルーンフェスティバルというイベントはあるようですが)

 

その他の所感

  • どの場所でも案内表示は見やすくわかりやすい。史跡・公共施設だけでなくレストランやホテルへの案内もその町の共通フォーマットで作られていることがあり迷わない。
  • 昔は都市ごとに野菜が美味しかったり美味しくなかったりとムラがありましたが、今回はどの場所どの店でも野菜は抜群に美味しかったです。農産物自体の品質と物流が大きく改善したのかも知れません。
  • 交通系の予約は、横断検索・予約できるサイトがいくつもあります。以前にクロアチア含む欧州エリアの横断バス予約サイトを紹介しましたが、毎回会員登録をしなくても良いのは、周遊に便利です。むしろそれができるから周遊計画を立てられる、とも言えます。
  • 世界中、どこでもネコはネコしてる

 

追記:クシャダスの中華料理屋で見たことのある意匠と遭遇