世界の駅構内図、案内図比較
制作・開発สวัสดี ครับ
WEBディレクターの黒崎です。
駅や空港で迷ったときにお世話になる案内図。
日本のものは見慣れていますが、海外はどんな感じでしょうか?
ということで、気になったので調べてみました。
中国
北京 地下鉄
日本と似ているデザインです。
ただ、こちらはホームには影を付けて、下の階であることを強調しています。
http://www.shengyidi.com/peixun/ditie-1-20/
上海 地下鉄
改札階とホームが並列に並んでいるパターン。
とてもシンプルだが、日本のスタイルに見慣れているとどの階段がどこに接続しているかは分かりにくいかもしれません。
※「站层图」のタブを押すと表示されます。
重慶 地下鉄
Flashを使った3Dのガイドという面白い試みです。
4. 北京首都国際空港
こちらは駅ではなく、空港の案内図。
デザインは良くあるものですが、地図の中に場所の名前を書き込んだパターンです。
日本だと地図の中は番号だけ振ってあって、名前は違う枠に書くパターンが多いですね。
韓国
ソウル駅
日本とほぼ同じデザインです。
色数が抑えられているので非常に見やすいです。
江南駅
こちらもソウル駅と同じコンセプトのデザイン。
複数の路線が乗り入れているので、緑と赤で色分けして分かりやすく見せています。
KORAIL空港鉄道
一番最近に出来た鉄道ということもあり、ホームは地下7階の深さ。
しかし階段などは地下七階までしっかりと繋げて書いています。
東南アジア
ベトナム ノイバイ国際空港
エリアごとに名称をつけて分かりやすく表示しています。
これだけ見るとどれがAでどれがBかよく分かりませんが、Eと接続しているのがAだから現場にいればすぐに分かるのかもしれません。
シンガポール チャンギ国際空港
これはエリアに名称を付けるだけでなく、色分けもすることでさらに分かりやすくなるよう工夫しています。
マレーシア クアラルンプールセントラル(鉄道・空港)
他では珍しい鳥瞰図スタイルです。
文字も一緒に傾いていることが気になるのは私だけでしょうか?
マレーシア サラッ・ティンギ駅
怪獣映画に出てきそうな斬新なデザインの駅。
構内図も真上から見た平面図スタイルで、連絡通路は半透明で描くというユニークな発想です。
ヨーロッパ
ロンドン キングス・クロス駅
東アジアとは少し違うデザインです。
階段は入口と出口だけ書き、点線で繋いでいます。
ベルリン中央駅
ヨーロッパ+東アジアといったデザイン。
一つの図版内に全てのフロアを記載して、位置関係も出来るだけ忠実にしているが、階段やエスカレーターは繋げて書いていません。
マドリッド アトーチャ駅
フロアごとに案内図を作っているので、すっきりとして見やすいです。
何階のフロアにいるかは、右上の別枠で記載しています。
スイス チューリッヒ中央駅
全ての要素を一枚の中に収めたデザイン。韓国の空港鉄道に通じる制作者の気合いを感じます。
グリッドが引いてあり、縦は数字、横はアルファベットが振っているので「〇〇はH3にある」という地図帳スタイルで探すことが出来ます。
北米
ニューヨーク グランド・セントラル駅
駅構内の案内図というよりは、改札を出たところの店やレストランがあるゾーンの案内図。
店のカテゴリごとに色分けされています。
トロント ユニオン駅
まとめ
空港の案内図のように1フロアしかない場合は、それほど違いが見られませんでした、
駅の構内図のように複数階ある場合は、大きく欧米と東アジアで傾向の違いが見られました。
何故か階段は絶対に繋ぎたい東アジア圏と、そんなことにはこだわらない北米圏。
こういうところにもお国柄の違いが出ているのでしょうか。