
知らなきゃ損!中国SNSアカウント運用の落とし穴
制作・開発日本を拠点に中国人インバウンド向け情報を発信する上で、SNSは非常に有効なマーケティング手段です。
業種や目的に応じて、RED(小紅書)、WeChat、Weiboなどのプラットフォームが活用できます。企業が公式アカウントを開設すれば、ブランディングや集客をよりダイレクトに行えることがメリットです。
インスタグラムやX(旧Twitter)と同様に、「アカウントを開設したらあとは投稿を続けるだけ」と思っている方も多いかもしれません。
しかし、中国SNSの企業アカウントには、年に一度の認証審査が義務付けられており、審査に通らなければアカウントを継続利用できないという“暗黙のルール”があります。そのため、更新に向けた事前準備が非常に重要です。
この認証審査は、通常3ヶ月前から通知され、正式な申請はおおよそ1ヶ月前から受け付けられます。ただし、あまり早く申請しすぎると次年度の有効期間が短くなる可能性もあるため、適切なタイミングの見極めがカギとなります。
今回は、REDとWeChatにおける年次認証に必要な資料や詳細なステップ、注意ポイントをご紹介します。
1.どこで手続きする?
REDはプロアカウントプラットホーム、WeChatはTensent公式アカウントプラットホームにて申請手続きをします。PCからのアクセスをお勧めします。

プロアカウントプラットホーム https://pro.xiaohongshu.com

公式アカウントプラットホーム https://mp.weixin.qq.com
2.認証に必要な資料(新に提出するもの)
【RED(小紅書)企業アカウント/企業の場合】
- 会社謄本(中国版&英語版翻訳+捺印必須)
- RED運営許可書(専用指定様式・サインおよび押印が必要)
【WeChat企業アカウント/海外企業の場合】
- 会社謄本(中国版)
- WeChat運営許可書(専用指定様式・サインおよび押印が必要)

3.更新手順

【プロアカウントプラットホーム】→【アカウント管理】→【認証/年次審査】→【開始】

以下の通りに入力




【公式アカウントプラットホーム】→【設定と開発】→【微信認証】→【更新開始】

以下の通りに入力


4.ステータス確認

資料を提出後、「受付番号」が発行されます。
3営業日以内に、登録したメールアドレスまたは電話番号宛に認証連絡が届きます。
どちらも中国語で行われますが、中国語での対応が難しい場合は、メールでのやり取りに切り替えることも可能です。


5.支払い
- REDは600元/年、Alipay のみでの支払い
- WeChatは99ドル/年、WeChatPay、クレジットカード可

6.完了
今回の更新は、年に一度の定期的な手続きと考えられますが、審査の結果によっては不許可となる可能性もあります。その場合は、再申請が必要となり、追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。
この背景には、中国側の運用ポリシーが影響しており、審査基準や必要書類が年ごとに変更されることも少なくありません。そのため、毎年最新のルールを確認し、状況に応じて柔軟かつ丁寧な対応を行うことが求められます。
審査結果や更新完了の通知は、各SNSの管理画面上にて確認できます。
無事に審査を通過すれば、アカウントの有効期間が更新され、また1年間安心して運用を継続することができます。
まとめ:
中国向けSNSマーケティングを成功させるには、現地に特有のルールや年次更新制度など、知っておくべきポイントがたくさんあります。特に企業アカウントの年次審査は、対応を誤るとアカウント停止につながるリスクも。だからこそ、早めの準備と的確な対応がとても大切です。
でも、慣れない中国語での書類作成や、頻繁に変わる審査基準への対応は、現地の事情に詳しくないと不安ですよね。そんな時は、私たちのような中国SNSのプロにお任せください!
WeChatやREDをはじめとしたSNSの運用・戦略立案から、アカウントの取得・更新手続きまで、ワンストップでサポートいたします。
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