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アクセシブルコードを世界へ!ジョージア大学MBA生との共同研究

アクセシブルコード
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ArakawaT.

「アクセシブルQRコードに関する提案発表」と書かれたスクリーンの前で、プロジェクトメンバーが一列に並んで記念撮影している様子。

2025年1月から3月にかけて、ジョージア大学テリー・カレッジ・オブ・ビジネス(アメリカ・ジョージア州)のMBA学生チームとともに、「アクセシブルコードをアメリカ市場に展開する」というテーマで、短期共同プロジェクトを実施しました。
本プロジェクトは、アメリカの教育機関向けに国際ビジネス研修を提供するAustral Education Groupを通じて実現したもので、学生たちは授業の一環として、6週間にわたる調査と提案活動を行ってくれました。

アクセシブルコードとは?

アクセシブルコードは、1つのQRコードで多言語対応と音声情報提供を実現する二次元コードで、視覚障害者や外国語話者をはじめとする多様な消費者の情報アクセスを支援します。また、指で触れて場所を特定できる仕様を備え、点字代替機能と音声案内を組み合わせたユニバーサルデザインです。
日本では、すでに市販のOTC医薬品で導入が進んでおり、「障害や言語の壁を問わず誰もが商品情報にアクセスできる社会づくり」の一助となっています。

プロジェクトの概要

2025年1月にオンラインで初回ミーティングを行い、ジョージア大学のMBA学生6名と代表を含む弊社のメンバー3名がプロジェクトに参加しました。
学生たちはアクセシブルコードの仕組みを理解した上で、以下のようなステップでプロジェクトを進めていきました。

1. アメリカ市場の基本調査

  • ・視覚障害者や多言語話者の割合、バリアフリーに関する法制度(※全国で2,000万人の視覚障害者、20%以上の国民が英語を話さない、米司法省によるウェブサイトやアプリケーションのアクセシビリティを規定した新法案等)
  • ・アメリカで既に使われている類似したQRコードテクノロジー
  • ・パッケージング業界におけるユニバーサルデザイン対応の動向

2. クライアントやパートナー候補の洗い出し

  • ・医薬品や食品・飲料パッケージを取り扱う企業
  • ・社会的責任(CSR)に配慮した活動を重視している企業

学生たちが持つアメリカ国内のネットワークを活かし、実際に企業へアプローチも実施しました。

3. 訪日して発表

  • ・東京でドラッグストアの視察、アクセシブルコードをユーザー目線で使用
  • ・対面でのワークショップ
  • ・代表を含む弊社のメンバーに対して最終プレゼンテーションを実施(※発表の補足資料は、QR Translatorを利用して多言語化されました)

ワークショップの様子

会議室のテーブルの上に置かれた医薬品の情報を、複数の人物ががスマートフォンでスキャンしている様子。

3月3日に、東京で対面のワークショップを実施しました。
学生たちは、アクセシブルコードが付いた市販薬を手に取り、指で触ってQRコードの位置を特定し、スマートフォンで読み取りました。自身の母語で聞こえる音声案内に感心しながら、薬の情報を正しく理解してもらえました。また、英語ネイティブの目線で、音声の速度や機能についてフィードバックをしてくれました。

最終プレゼンテーションに向けて、内容のブラッシュアップを行いました。
参加した学生の多くは、海外(日本)のクライアントに対してプレゼンテーションをした経験がなく、この点において経験豊富な弊社のメンバーがサポートし、英語ネイティブではなくとも理解しやすい発表に磨き上げました。
また、異文化交流を目的に日本式の名刺交換も体験してもらい、忙しい日本のサラリーマンの行きつけである立ち食いそばで昼食を取りました。

発表会の様子

最終プレゼンテーションでは、具体的な企業や業界団体へアプローチした結果も含まれており、今後のアメリカ展開に向けた第一歩として非常に有意義な内容となりました。
学生たちの提案をもとに、引き続きアメリカの企業や団体との接点を広げ、アクセシブルコードの価値を世界に届けていきたいと考えています。

最後に

ジョージア大学の学生のみなさん、Austral Education Groupの皆様、そしてご協力いただいたすべての関係者の方々に深く感謝申し上げます。
今後も、国内外を問わず、アクセシビリティの推進に関わる取り組みを続けてまいります。