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学生を味わう_関西学院大学専門職大学院 MICE・地方観光人材育成プログラム

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T. Fukushima

こんにちは、経営支援部の福島です。連日の猛暑こたえますね。電気代がこの時期はすごいのですが、命の危険を感じる暑さなので、エアコンをつけないわけにいかないですね。

さて、今年に入ってからですが、仕事と学生の二足の草鞋を履いています。(お母さんもやってますが、最近めっきりお母さんネタは封印してます。)タイトルに記載した通り、2月から関西学院大学専門職大学院が開講している、「MICE・地方観光人材育成プログラム」の第3期生として、観光について勉強しています。

勉強しようと思ったきっかけ

「なんで、今さら勉強?」って思った方がいるかもしれませんね。実はお母さんネタは封印してましたが、今年は我が家は娘二人が大学受験と中学受験なので、じゃあ、私もなんか勉強しようかなと思ったことがきっかけです。子どもに「勉強しいや!」と言いながら、自分が勉強してないのは、良くないなと思い、「ママも宿題してるから、あんたもやり!」と言いたかったのです。

何がいいかなと考えたときに、3年に渡って観光庁の多言語整備事業で色々な観光地や文化財のある寺社仏閣を担当させて頂き、地域の観光資源について面白いと感じていたので、地方観光について体系的に学ぶプログラムに目がいったというわけです。将来的には研究テーマが見つかれば、大学院受験を目指してみたいなという思いもありますが、大学院に行くとなると本格的に仕事との両立が課題なので、まずはおためしで仕事に支障をきたさないプログラムに挑戦してみることにしました。

MICE・地方観光人材育成プログラムってなに

2月からスタートして、ようやく折り返し地点まできました。観光に興味があり弊社ブログまでたどり着いた方であれば、このプログラムに関心がある人もいると思ったので、ブログにまとめておきたいと思います。

まず、特筆すべきはゲスト講師の方々。特に、インバウンドマネジメントの授業では、JNTOの蔵持様、大阪観光局から塩見様、JTBヨーロッパの深澤様など毎回多彩なゲストを迎えた講義を受けることができました。また、ホテルマネジメントでも神戸ポートピアホテルの中内様、日本コンベンションサービスの松田様、京都国際会館の高橋様などが講師を務めてくださいました。

このプログラムは、産学連携を元にしてサービス経営人材を育成するのを目的としています。授業では、バラエティにとんだゲスト講師を迎え、ケーススタディ、グループワーク、課題提出などが用意されています。関西学院大学ビジネススクール(MBA)に連動したプログラムにあたるため、観光分野だけでなく経営戦略、マーケティング、組織管理などの下記の科目を希望履修することが可能です。

基礎科目(各12時間)
・人的資源とキャリア開発
・経営戦略
・マーケティング
・会計・財務諸表

発展科目(各23時間20分)
・サービス・マーケティング
・ソーシャル・マネジメント
・管理会計
・組織管理
・情報システム

先端科目(各23時間20分)
・ホテルマネジメント
・地域観光
・サービス・マネジメント
・インバウンド・マネジメント

受講生は「履修証明書取得コース」と「非履修証明書取得コース」の2種類に分かれています。もし履修証明書取得コースを選択した場合、所定の過程で総授業時間数が129時間以上であることが必要になります。また、基礎科目から2科目以上、発展科目と先端科目の中から5科目以上履修、先端科目は少なくとも2科目以上を履修しなければなりません。非履修証明書取得コースなら、1科目だけでも履修可能です!

プログラムを受けるためには小論文を提出したり、志望理由書を作成したりと、意外と提出書類が多く、準備に時間がかかることもあり、1科目だけ受講だとその苦労がもったないような気がします。

プログラムはハイフレックス型授業

ハイフレックス型授業の様子を後ろから撮影した写真

2月に最初の科目(サービス・マネジメント)がスタートした時は、オンライン授業で200分はかなり体力的にきつかったです。それでも、先生が途中で休憩をはさんでくれたり、質問時間をとったり、グループディスカッションがあったりしたので、なんとか乗り切ることができました。

そして、ホテルマネジメント、インバウンドマネジメントと受講が進み、その頃には大阪にある梅田キャンパスで授業も受けられるようになってきました。ほとんどの授業が対面とオンラインを組み合わせたハイフレックス型授業スタイルのため、授業がはじまるぎりぎりまで仕事がある時は、オンラインで受講し、余裕のある時にはできるだけキャンパスで授業を受けるなど、柔軟な受講スタイルで取り組めたことは非常にありがたかったです。受講生には東北の方や滋賀県の方など、キャンパスまで通えない方もいるので、毎回オンラインで受講されている方もいらっしゃいます。

社会人が休まずに勉強を続けるには、柔軟な授業スタイルがあるのに越したことはありません。そのおかげで、今のところは授業を休まずに参加できています。1回1回の授業の内容が非常に濃いので、とにかく欠席だけは、避けたほうがいいと思います。当日の授業の動画は、後日受講生に共有されますが、やはりライブで受講するほうがおすすめです。

プログラム受講前にはスケジューリングが重要

前述したようにこのプログラムでは観光だけではなく、基礎科目や発展科目が受講可能です。基礎科目や発展科目で勉強不足な部分を補っていけるのもこのプログラムの魅力だと感じます。

とはいうものの、欲張ってたくさんの科目をとりすぎると、大変なことになります。

授業が被ることはないように設計されているのですが、週に2回授業があった時期は大変でした。授業が大変というよりも、予習や課題をやるために時間を捻出するのが大変でした。私の場合、平日は仕事で脳も疲れており、課題に着手する気持ちになれないので、土曜日を課題をやる日と決めて、課題提出期限に間に合うようにしました。時々、どうしても土曜日にできない時があったので、その時には出勤前の朝早くに時間を作ってやり繰りしました。受講生の中には、週3で授業が入ってしまった時期があったようで、その時には睡眠時間が4時間くらいしかなかったと聞きました。

おそらく、勉強慣れしている人にとってはそれほど大変じゃなかったのかもしれないですが、私は普段学んだことのない分野の場合は、かなり骨が折れました。でも、おかげで今まで興味のなかったことに興味を持ったり、ケーススタディでそのサービスやプロダクトを知る機会に恵まれて、最終的には大変だった科目ほどやり切った感があり、知識の定着率が高いような気がします。

同期の方々とのご縁が生まれる

今回、このプログラムをとって良かったことの1つに、同期生や先生とのご縁が生まれるという点があります。年齢も仕事も全然違う方々と、一つのことに関して意見を交わして、勉強することで、会社の人たちとは違う新たな人間関係が生まれます。

同期の方とは、授業で扱ったホテルや同期の方の地元へ一緒に伺ったり、公私ともに仲良くさせて頂けるようになったことは、嬉しい副産物でした。

欧米と比較すると、従来日本では社会人が大学や大学院にいくのは、ごく限られた人のみに許されることでした。しかし、最近は社会人向けのプログラムや仕事をつづけながら学べるよう設計がされたものが多種多様にあります。今回、私が受講しているプログラムはまさに社会人の方にはうってつけの設計がされているように思います。

人生100年時代と言われる中で、自分自身の生き方ややりがいをどこに見つけ、引退後の人生にどう生かしていくのか、10年後の自分のために手探りの中ででも模索する必要があるのではないかと、ぼんやり考えています。