どちらまで?→客「オシエテ」→???
多文化情報正月にタクシーに乗ってなんばに向かう車中、
運転手さんに「外国人観光客を乗せる事は多いですか?」と聞いてみました。
僕は自宅から自転車でよく心斎橋やなんばに行くのですが、
商店街でアジア・欧米問わず外国の方を見かける事が多く、
また商店街側も多言語のPOPで誘客している様子が見受けられます。
正月、なにわ筋は車もまばらで閑散としていましたが、
歩道を外国人観光客が歩くのを見て、聞いてみたのです。
タクシー運転手さんによると・・・
- 乗客になるのは香港や台湾、韓国の方が多い
- 中国の方も商店街にたくさん来ているようだが、バスで移動しているので、ほとんどタクシーは利用していない
- 香港や台湾の方は数人のグループが多く、「○○に行ってください」と日本語を使ってくれる方も多い
との事。
インバウンド系の統計で出ているような話と一致していますね。
普段は日本語が通じなくても、行き先さえ分かれば移動はできるし、身振り手振りでどうにでもなる。
ただ、「行き先を言われて全然分からんかった所があるんです」という。
「『オシエテ、オーシーエーテー』って言わはるんです。
『何を?』って聞き返しました。
ほんだら、『オーシーエーテー』って言いながら、ガイドブックのマップを指さしはるんです。
見てみたら、、、あー!OCAT(オーキャット)か!と分かったんです。」
OCAT=大阪シティエアターミナル
バスターミナルを備えた商業施設で、ターミナルからは都市間高速バスの他、関西国際空港や伊丹空港向けリムジンバスが運行されている。
僕も関空に行くときはこれを利用することが多いです。
ということで、地元にいると「OCAT=オーキャット」という読み方が知らず染み付いているのですが、
マップの表示だけ見たら、そりゃ「OCAT=オーシエーティー」と読むだろうな、
逆に地元民がその読み方にピンと来ていませんでした、という話です。
最近は「Kokkai」などの、意味が通じない音だけのローマ字表記を改めるというオリンピック向けの動きがありますが、
表記の際に日本語も併記するなどの工夫ができない場合は、
今度は逆に、日本人に対して「英語地名」の広報が必要になるかも知れません。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。