白神山地ふじさと 英文リライト作成
パンフレット
「白神山地ふじさと様」の英文リライト作成
白神山地ふじさととは
秋田県の最北端に位置する藤里町(ふじさとまち)。青森県との県境一帯には、日本最大のブナ林で知られる世界自然遺産「白神山地」があります。
世界遺産登録区域の約4分の1が藤里町の町域内に属している、自然豊かな町です。
What We Did
弊社では「ライティング」の他、「リライト」も行っています。ライティングがネイティブライターによる取材とゼロからの執筆に対し、リライトは予め用意された日本語の原文をもとに作成していきます。
日本語をそのまま直訳する翻訳と異なり、リライトは日本語原文に沿いながらも外国人に必要のない箇所は省き、反対に説明が必要なところは情報を追加し、分かりやすい自然な英語にしていきます。
- 現地視察
- ネイティブのライターによる英文リライト
- ネイティブ編集者による編集・修正・最終チェック
- パンフレット・レイアウトの「ネイティブ目線コンサルティング」
- 英語をパンフレット化した後の「ネイティブチェック」
背景
エクスポート・ジャパンでは、2018年度、2019年度に「観光庁の多言語解説整備支援事業」で、白神山地(秋田県藤里町)を担当させていただいたご縁により、藤里町様より「白神山地の自然・動植物を紹介するパンフレット」の英語化のご依頼をいただきました。
パンフレットは全部で3編あり、「岳岱編(だけだい)」「藤里駒ケ岳編(ふじさとこまがたけ)」「小岳編(こだけ)」に分かれています。2020年度に「岳岱編」、2021年度に「藤里駒ケ岳編」のリライトを手掛けています。
01
フェーズ1
ネイティブのライター、編集者による現地視察
2019年度、2020年度に実施された「観光庁の多言語解説整備支援事業」の取材で白神山地を訪れる機会がありました。白神山地・自然アドバイザ―のもと、岳岱自然観察教育林や田苗代湿原などを視察し、白神山地の自然についてお話を伺いました。
ライター自身が実際に白神山地の自然を体感しながら、「白神山地の魅力をどのように伝えたらよいか」吟味していきます。
※通常のリライトの場合は、取材は必須ではありません。今回は観光庁事業(別案件)で現地を取材する機会があり、その体験をリライトに活かすことができました。
02
フェーズ2
ネイティブのライターによる英文リライト
パンフレットの日本語原文をもとに、英語にリライトしていきます。
現地視察や資料から得た情報を引き出しながら、原文に沿いながらも外国人に必要のない箇所は省き、反対に説明が必要なところは情報を追加し、分かりやすい自然な英語にしていきます。
03
フェーズ3
ネイティブ編集者による編集・修正・最終チェック
①ライターがベースとなる文章を作成した後、編集者がその文章を整えていきます。
②藤里町様に原稿をチェックいただきます。
③事実に誤認があれば編集者が修正し、最終チェックを行います。
編集者は主に、全体の構成や文章のチェックの他、日本語の固有名詞の読み方の確認など行います。
04
フェーズ4
レイアウトの「ネイティブ目線コンサルティング」
弊社では英文作成だけではなく、レイアウトの見せ方やフォントなどのご提案もしています。
一般的に、日本語版パンフレットのレイアウトは「縦書き」や「左から右への横書き」が主流です。日本人の好み・見やすさに合わせたフォントもあります。一方、英語は「左から右への横書き」が基本ですので、目線は左上から右へ、そして下へと流れていきます。また、英語ネイティブに読みやすいフォントもあります。
そのため、英文をそのまま日本語版のパンフレットに反映すると、レイアウトによっては「読みにくい」「どの順序で情報を追ったらよいのか分からない」と読み手を困惑させてしまいます。分かりやすい自然な英文を作ったとしても、レイアウトやフォントがネイティブ目線になっていなければ、最後まで読んでもらえない可能性があります。
今回は既存の日本語版パンフレットを基準にしながら「どこを、どのように変えたらネイティブに見やすい・読みやすいレイアウトになるか」などご提案書にまとめました。
05
フェーズ5
英語をパンフレット化した後の「ネイティブチェック」
媒体化後の「ネイティブチェック」も大切です。一般的に英語をそのままコピー&ペーストして媒体先に反映することが多いため、編集ソフトによっては英文スタイルが維持されないことがあります。
英文スタイルをキープするには、下記のような注意点があげられます。
◎イタリック(斜体)の維持:
イタリックは学名や外国語を示します。英文をそのまま貼り付けすると、イタリックが反映されないことがあります。
(例)(×)Asian fawnlilies (katakuri) (○)Asian fawnlilies (katakuri)
◎アポストロフィが英語式が用いられているか、余分なスペースが入っていないか:
英文を貼り付けた後、編集ソフトによっては「日本語式のアポストロフィ」や「余分なスペース」が入ってしまうことがあります。
(例)(×)『Siebold` s beeches』(○)『Siebold’s beeches』
◎パラグラフの維持:
パラグラフごとに文章が構成されていますので、途中で改行されていないか確認することが大切です。途中で改行されてしまうと、文が急に途切れたようになり不自然な文章なります。
その他、気づきにくい「コピペ・ミス」もありますので、媒体化された後に「英文が問題なく反映されているか」、ネイティブチェックを行います。
このプロジェクトの担当者
B. Craine
C. Turley
F. Walter
多言語での情報発信に関する課題を
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