【プレスリリース】JICA東京国際センターで外国人研修員にハラル&アレルギーカードの提供を開始
お知らせ
独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)東京国際センター(渋谷区)とエクスポート・ジャパン株式会社は、世界各国から訪れる外国人研修員が日本での食事で感じる不便を軽減する為、アレルギーや宗教上の問題で食べることが出来ない食材などを表示したハラル&アレルギーカードを配布する取組みを開始しました。
JICA東京国際センターには、世界120ヶ国以上からから毎年約8千人の研修員が訪れ、短い人で1ヶ月未満、長い人は3年間近く滞在して日本での研修を行います。その際、様々なバックグラウンドを持つ研修員の中にはベジタリアンやムスリムも多く含まれ、必ずしも日本語が堪能でない彼ら/彼女らの中には、食材における制限事項等をレストラン等で伝えることが出来ずに、ストレスを抱えたり、安心して食事ができないケースが多く見られました。
今回の取組みでは、以下の5種類のカードをJICA東京国際センターの受付カウンターに設置し、研修員が外食時やセンター内での食事の際に、自由にカードを持ち出して利用できるようにしました。
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ハラル(豚、酒、ゼラチン等)・肉・牛肉・豚肉・鶏肉
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それぞれのカードには、日本語と英語で食べられない食材の説明が書かれていて、その食材を表す簡単なイラストも添えられています。
観光庁等で実施されている訪日外国人が感じる日本での不満に関する調査でも、飲食店での言葉の問題は常に上位にランクされています。今回のハラル&アレルギーカードの設置は、研修員自身の不便さを解消する事が主な目的ですが、同時に研修員を迎え入れるセンター職員や周辺の飲食店の負担軽減にも配慮しています。
今回の取組みについて、カード制作等の監修を行ったのは、訪日外国人向けの情報サイトを20年以上運営しているjapan-guide.comです。今後、japan-guide.comでは、訪日外国人が、訪日前にカードデータをサイト上からダウンロードできるような開発も行っていく予定です。
今回の取組は、JICA東京国際センターに留まらず、訪日外国人とのコミュニケーションに課題を感じる飲食店、宿泊施設などへの普及を推進していきます。また、当面の間、本取組みは印刷費と送料実費以外の費用は頂かず、訪日外国人向けの支援サービスとして実施して参ります。
【JICA東京国際センターについて】
JICAが日本国内11ヵ所に設置している国際センターの中で最大規模を誇ります。年間を通して世界各国からの研修員を受け入れており、宿泊のための部屋数は400以上、稼働率は60%ほどになります。研修員の出身は120ヶ国を越え、主な研修期間は1ヶ月。研修期間中はセンターに滞在し、セミナーやワークショップを通して様々な知識を身に付けます。そして、研修員は母国へ戻った際に、研修期間中に学んだ知識や経験を発揮し、それぞれ自国の発展の為に活躍することを期待されています。日本滞在中にはJICA職員によるバラエティに富んだアクティビティが用意されているので、研修を通して日本の魅力を知ってもらうことも重要な役割になっています。
【japan-guide.comについて】
1996年から運営している日本を紹介する英語のWebサイトで、世界中から月間で約180万人が閲覧しています。英語で日本についてのQ&Aが交わされるフォーラムセクションには月間で約4千件の書込みがあり、サイトに登録しているユーザー数は96万人以上に達している世界有数の訪日外国人向けポータルサイトです。ジャパンガイドは、環境省のオフィシャルパートナーにも選定されており、編集長のステファン・シャウエッカーは、日本政府のビジット・ジャパン大使も拝命しています。
本プレスリリースのお問合わせ先
エクスポート・ジャパン株式会社 担当:福島(大阪)、小西(東京)
電話: 06-6208-0161(大阪) 03-6214-5881(東京)
Eメール: pr@export-japan.co.jp